みなさん、こんにちは。
近頃、暖かくなってきたかと思えば寒くなったり、大きい台風が来たり川が氾濫したり… リアルに地球大丈夫だろうか?と、コロナも不安ですが、環境問題も気になります。
今回は、近ごろ雑誌やテレビなど様々なところで目に入ってくる『SDGs』をテーマに、【2030年の世界】なぜ今、SDGsなのかについて考えていきます。
①SDGsとは何か
②世界の状況
③なぜSDGsが重要なのか
この3つの順番で、SDGsについて書いています。これから多くのビジネスパーソンがSDGsを意識した行動を求められるようになると思っておりますので、ぜひここでSDGsについて知っていただければと思います。
① SDGsとは何か
まず、「SDGs」って何の略だかご存知ですか?
SDGsとは、Sustainable Development Goals の略です。日本語にすると『持続可能な開発目標』です。何となく分かるような、分からないような言葉ですね。
まずは『持続可能な開発』という言葉の意味を理解していきましょう。
持続可能な開発とは?
1987年、「環境と開発に関する世界委員会」が発表した報告書で取り上げられた概念で、将来世代のニーズを損なうことなく、今の世代のニーズを満たす開発を意味します。
つまり、将来世代のために資源を残したり環境を守ったりしながら、今の世代の人たちの要求を満たす開発をしましょう、ということです。
そして、2000年にMDGs(ミレニアム開発目標)が立てられます。
MDGsは発展途上国の貧困や環境などを改善するための目標で、途上国を先進国がサポートするような内容でした。
MDGsは貧困の解消や教育の普及などに対して一定の成果を上げたものの、課題も残りました。
また先進国でも新たに格差や人権問題などの課題が浮かび上がってきました。
そこで誕生したのが「SDGs」です!
SDGsの理念は?
「誰一人として取り残さない」
これは発展途上国だけでなく先進国やマイノリティなど、この地球に住むすべての人々に向けられた目標であり、とても革新的なものでした。
もう一つの特徴としては、不可分性があげられます。すべての目標は関連するものだから、それぞれの目標を別々に達成しようと思ってもできません。だからこそ、すべての目標に対して互いに関連しあいながら総合的に向かっていきましょう、ということです。
SDGsの17のゴール
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
ゴール1~6は発展途上国中心の課題で、残りは先進国にも深く関係する課題です。
これら17の課題を2030年まで、残り10年で達成すべくペースをあげて世界が動き始めています。これからの世界を考える上でSDGsはベースとなる考え、共通言語となるでしょう。
② 世界の状況
SDGsは環境、社会、経済の発展を調和させ、人類社会の持続的な開発を目指しています。
では、そんな「人類社会の持続的な開発」とは何なのか。SDGsを切り口に、世界情勢を踏まえて考えてみます。
現在のビジネスの世界情勢は4つに分類
現在のビジネスの世界派閥は4つに分けて考えることができます。
- GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)を代表とするオープンソースをうまく利用した巨大企業・・・アメリカ
- 国家主導の情報統制と巨大な人口を用いた拡大戦略・・・中国
- 近代のインフラが整っていなかったことによって一足飛びに進歩している地域・・・インド、ケニアなど
- 長い歴史とブランドで商品に付加価値を付けるのを特徴とした地域・・・ヨーロッパ中心
SDGsはどこのルールなのか。
実は、ヨーロッパの考えを元にしたルールです。
実際に、毎年発表されるSDGsの国別達成度ランキングベスト10は、軒並みヨーロッパ諸国となっています。
ヨーロッパの街並みを見ても、歴史を大切にしている文化が感じられ、古き良きモノをとても大事にしているのが良く伝わります。「人類社会の持続的な開発」を考えるにはまず、ヨーロッパの良き伝統を学ぶことも大切であると考えています。
③ なぜ今、SDGsが重要なのか
アメリカや中国は、人口も多く市場が巨大なため、独自のルールや戦い方を選ぶことができます。実際、アメリカはパリ協定の離脱を発表しています。
しかし、人口の減り続けている日本にはそこまでのパワーがありません。
なのでアメリカ、中国を除いた、全世界の共通言語になりつつある「SDGs」というルールの中で戦わざるを得ません。
また環境や社会に配慮した投資であるESG投資が注目を集め始め、SDGsを企業の仕組みに取り入れていないと、資金集めも難しくなってきそうな状況です。
そんな中、日本にはヨーロッパとの共通点があります。
それは、長い歴史と文化です。
SDGsを念頭に置き、長い歴史と文化を踏まえれば、世界の中でもユニークで高い付加価値をもった産業を生み出せるのではないでしょうか。
そして、これからの予測不可能な時代に生きる我々にとって、SDGsは必要不可欠な共通言語なのです。
日本も、かつてのように利益だけを追求してより巨大な企業を目指すのではなく、これからの2030年やその先の未来を考える企業を作っていくことが大切です。TSfCMの講師陣も株式会社Panta Rhei というスタートアップを2020年10月末に創業しましたが、我々の作るサービスは全て、持続的な開発を目指し、世界をより良くしていきます。
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