実際に経験してわかったオススメの在宅でできるオンライン講師としての副業 徹底比較3選
リモートワークでオンラインの会議が当たり前になり始めた令和の時代。VUCAの時代(先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代)とも呼ばれており、昭和や平成の時代に “安定” と言われていた会社や仕事、それから価値観までも、本当に “安定” なのでしょうか?
- 30年間上がらないサラリーマンの年収
- 終身雇用と年金制度の崩壊
- 物価や税金の上昇
不安要素は、上げればキリがないですね。将来に向けて「少しでも違う “安定” を見つけたい」、もしくは「時間や元気があるうちに、副業・複業にチャレンジしてみたい」、そんなことを感じてこの記事に辿り着いたかもしれません。
筆者は、新卒入社で「営業」から入り「マーケティング」を経験。その後「ITエンジニア」と転職をし、現在フリーで活動しながら数十種類の副業・複業に挑戦した経験から、さまざまな場所でオンライン講師活動をしてみて見つけた厳選3選を紹介します。
ただ大事なのは、まずは試しにやってみること。挑戦してみて初めて自分に合うか合わないかが分かるので、そこから取捨選択をしたり、それぞれを組み合わせたりして、自分に合ったものを楽しく続けられると良いでしょう。
1. Udemy講師
Udemyは、日本ではベネッセが運営する「20万以上の講座があるオンライン学習プラットフォーム」です。YouTubeとは違い、有料で動画をコンテンツとして購入して、新しいスキルなどを学習できます。
そのUdemyに、誰でも講師として動画コンテンツを有料で提供する側になることができます。
Udemy講師としてデビューしよう!
副業のタイプには2種類あります。一度つくってしまえば自動で収益が得られる「ストック型」と、つくった後も収益を得るために時間を割く必要のあるものを「労働型」です。Udemyは、一度講座を作成してしまえば、その講座がUdemyで公開されて購入される限り自動で毎月お金が振り込まれるので「ストック型」です。不労所得的に、Udemy側で宣伝から決済までしてくれるので、講座を放置しておくで特に何もしなくても銀行の口座に収益が振り込まれるのは、とても魅力的ですよね。
筆者は、2020年から毎年一本講座をつくっていますし、以下の3つの講座から安定して収益が入ってきています。
テクノロジーの進化はドッグイヤーと呼ばれ、他の職種の技術よりも7倍早い(犬の年齢くらい早い)と言われています。なので、「ストック型」と言いつつも、わたしのようにテクノロジー系の講座を出す場合は、その技術の進化に合わせて常に微調整をする必要があるのが少し大変です。
しかし、例えば「プレゼンの作り方」や「読まれる記事の書き方」など、普遍的な内容で人気の講座をつくれると、微調整を頻繁にする必要がなくなるので「ストック型」の収入源としてはすごくよいと思います。ただ、いずれにせよ何か相手が学んでみたくなるようなスキルを持っているか、まだUdemyに無い分野の講座を開拓する必要がございます。
価格設定
2,440 ~ 24,000円の範囲で、自分で価格を設定可能。無料の講座も合わせて、30種類の価格帯を選ぶことができます。
※2時間までの講座であれば無料で公開することもできます。
Udemyは、頻繁にセールをおこなっていますので、定価で講座を購入する人は1%未満です。特に、Udemyの大きなセール(95%オフなど)は時期が決まっていて、11月末の金曜日(ブラックフライデー)のセールが一番有名なセール期間です。11月末にセールがあることは世界共通の認識なので、筆者の場合11月の収益は他の月と比較すると約2倍程度になっています。講座を出すまでには審査期間があり、講座が公開されてから約1ヶ月程は上位に出てきにくいので、9月〜10月頃に講座を出すとよいでしょう。筆者は、少し余裕をもって6月〜7月頃に2020年から毎年講座を出しています。
より詳しくUdemyに関して、直接聞いてみたい場合は、「Udemy講師として自動収益化に入門講座」をご受講ください。これからUdemy講座を始めるにあたり、疑問点や質問などにもお応えいたします。
収益と手数料
講師の発行したプロモーション経由での売上:97%の収益
講師の発行したプロモーション経由以外での売上:37%の収益
Udemy Business:視聴時間に応じて配分
わたしは、YouTubeやブログ経由での売上があるので、毎月プロモーション経由での売上がございます。しかし、Udemy側の既存のユーザー数が5000万人いて、かつ宣伝もしてくれているので、かなり手数料としてUdemy側に支払うことになりますが、わたしの場合、全体の収益の6〜7割がプロモーション経由以外です。それから、Udemy Businessは、Udemyの大きなセールには関係ないので、毎月ある程度一定の金額が配分されている印象です。
また、アプリの手数料や諸々の課税で引かれるので、実際の純利益は上記のパーセンテージより若干少なくなります。そして、毎月月末に売れた分の純利益が、自動で銀行口座に振り込まれます。
参考文献:講師の収益の分配
認定制度(バッジ)
「ベストセラー」、「最高評価」、「話題の新着コース」、「新着」の4種類がございます。
講座を出した初月は、購入者は多くないと思います。まずはクーポンを発行して(無料クーポンも作れます)友人に講座を受けてもらい、評価とレビューを書いてもらうと良いでしょう。高評価や良いレビューが溜まると、「話題の新着コース」というバッジが付きます。
バッジがつくと、検索結果などで上位に出たり、Udemy側のブログや公式ツイッターなどで宣伝してくれたりします。
https://twitter.com/UdemyJapan/status/1564889981612695553
その後も高評価が続くと、「ベストセラー」や「最高評価」のバッジになります。講座を出したら、この2つのバッジのどちらかが常についている状態を目指したいですね。
参考文献:Udemyバッジガイド
運営会社
Udemyはアメリカのシリコンバレーにある教育IT系のナスダック上場企業ですが、日本では大手教育系の上場会社ベネッセが運営しています。アメリカのサービスの為、講座が購入された分の収益は全てドル換算です(円安の時は少しお得かもしれません)。
参考文献:世界最大級の教育プラットフォームを提供する米国Udemy(ユーデミー)社との資本提携について
まとめ(考察と正攻法)
収益性 | 難易度 | 将来性 |
★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
収益性
月ごとの純利益を多くは期待できないですが、何もしなくても毎月一定のまとまった収益が入る仕組みを作れることは魅力的なので、星4。
スキル
当然人がお金を出して学びたいと思える能力も必要ですが、(全て自分一人で講座を出す場合)動画編集ができる能力も求められます。しかし、人がお金を払ってでも聞きたいコンテンツを持っている場合、撮影して動画をUdemyにアップロードするだけではあるので、星4。
将来性
無料でもブログやYouTubeなどでも情報は見られてしまうというデメリットがありますが、ある程度まとまった情報に対してお金を支払って取りに行くニーズは無くならないと思いましたので、星4。
タイプ:ストック型
手数料:3% ~ 63%
会員数:5000万人
運営会社:株式会社ベネッセコーポレーション
2. YouTube
YouTubeは、Googleが運営する「世界最大の動画共有サービス」です。
誰でも動画を無料で見ることができますが、誰でも動画を投稿して稼ぐこともできます。
ユーチューバーとして活動しよう!
YouTubeで収益を得るためには、まず「チャンネル登録者数 1,000人」と「公開動画の総再生時間 4,000時間」を目指す必要があります。人によると思いますが、筆者(仲条)は4,000時間の壁がなかなか越えられず、YouTubeが収益化されるまでに一年ほどかかりました。
https://twitter.com/njn0te/status/1451787118678659078
YouTubeもUdemyと同じで、一度動画を公開してしまえば自動でYouTube側が広告をつけて収益が発生されるので、「ストック型」です。直接そのコンテンツ(動画)に対してダイレクトに課金されるのでは無いのでUdemyに比べると一個当たりの動画の収益はかなり低く、社会情勢やGoogleの意向によって広告の単価も変わる可能性はありますし、動画やチャンネル自体が収益化が停止されたり、強制削除される場合もあります。それでも、無料で動画が見られる世界最大の動画プラットフォームなので、Udemyよりも見てくれる人は多く、YouTubeを通じて仕事の依頼があったり、YouTubeの動画を何か自分の活動の宣伝として活用することもできるのがとても魅力的です。
筆者は、2020年から毎週金曜日18時と日時を決めて、必ず動画を1つ発信しています。少しずつですが、毎日チャンネル登録者数と動画再生数も伸びていて、たまにコメントももらえるのを喜びに続けています。
自分でやらなくても動画編集とサムネイル作成の需要あり
わたしは企画、録画、動画編集、サムネイル作成、アップロードまで、全て自分でやっています。この中で、一番大変なのが動画編集で、一番大事なのがサムネイル作成の2つです。特に、YouTubeではサムネイルを見て動画を観るか判断している人が多いので、「見られるサムネイルが作れるスキル」は現代とても大事です。なので、自分自身がYouTuberにならなくても、動画編集とサムネイル作成のスキルがあれば、副業として稼ぐことは可能です。
筆者自身も、もし動画編集とサムネイルを信頼して委託できる人や企業がいれば常に頼みたいと思っています。
YouTube収益化の5パターン
広告収益、物販、メンバーシップ、スーパーチャット、企業案件の5種類があります。
広告収益
一般的に、YouTubeで稼ぐと言ったら、イメージとしてあるのはこの「広告収益」です。YouTube自体も、広告によって運営を継続していますので、YouTubeで副業する場合の最もスタンダードな稼ぎ方です。
広告収益を動画に付けるためには、二段階認証と違反報告を受けていないYouTubeチャンネルが、チャンネル登録者数 1,000人以上かつ公開動画の総再生時間 4,000時間を超える必要があります。このハードルがとても高く、筆者も毎週動画を上げて、収益化できるまでに1年かかりました。
YouTubeで投稿している動画の再生時間とジャンルにもよりますが、1再生につき0.05~0.7円程度と言われています。わたしの場合、平均視聴時間が3~5分程でテクノロジーの分野で教育系コンテンツがメインなので、1再生につき1円程度入ってきています。他にも、一般的に「美容健康系」や「ビジネス系」が再生単価が高いと言われています。
デメリットとして、広告収益は、社会情勢や企業の意向によって左右されてしまうので、月によって前後したり、突然収益が停止されてしまったり、アカウント自体が停止されてしまったりすることもあります。
物販
ショッピングという「物販」の機能があります。SuzuriやShopifyでオリジナルのグッズを作成して、YouTubeの動画の概要欄でも販売ができるようになります。
メンバーシップ特典を利用するためには、上記の広告収益が利用可能(チャンネル登録者数1,000人以上かつ公開動画の総再生時間4,000時間以上)になっている必要があります。
既に自分のブランドを持っている人にとっては、ショッピング機能をうまく活用することで視聴者に商品を知ってもらうための良い機会となるでしょう。
メンバーシップ
「メンバーシップ」というサブスクリプション機能があります。メンバーシップ特典に加入した人だけにコンテンツを提供したり、限定動画を配信したりできるようになります。定期的に見てくれている方からの直接の月額課金なので、安定した収益を得ることができます。
メンバーシップ特典を利用するためには、上記の広告収益が利用可能(チャンネル登録者数1,000人以上かつ公開動画の総再生時間4,000時間以上)になっている必要があります。
デメリットして、YouTubeに支払う手数料が30%ととても高いのと、メンバー向けにコンテンツを別途提供する必要もあるので、運営がより大変になる可能性があります。
スーパーチャット
YouTubeライブ配信中に、「スーパーチャット」としてライブ中のチャット画面にお金を支払ってチャットを送ることができます。「スパチャ」と短縮して使われたりします。ライブ配信以外でも、コメント欄に「スーパーメッセージ」としてお金を支払ってメッセージを送ることができます。
スパチャをライブ配信で利用するためには、上記の広告収益が利用可能(チャンネル登録者数1,000人以上かつ公開動画の総再生時間4,000時間以上)になっている必要があります。
スーパーチャットやスーパーメッセージを受け取るのはとてもハードルが高いですが、受け取るととても嬉しいしやる気も上がる(個人の感想です)ので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
企業案件
YouTubeで発信を続けていると、チャンネル登録数や再生時間に関係なく、企業から仕事の依頼が入る時があります。一般的には、「YouTube内で商品の紹介をしてくれたら謝礼を渡します」というのが「企業案件」として扱われています。
わたしの場合、YouTube内で企業案件として実施したことはありません。しかし、私の場合プログラミングなどの動画を出しているので、動画をご覧いただいた企業から受託開発や、YouTube以外での記事・動画の作成依頼を受けたりしています。YouTubeで発信を続けていることで、思わぬ良い仕事につながることもあるので、継続して発信することは重要ですね。
まとめ(考察と正攻法)
収益性 | 難易度 | 将来性 |
★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
収益性
広告収益だけでは副業として多くを稼ぐことは難しいので、星3。
他のYouTubeが提供している物販やメンバーシップ機能や、企業案件と上手く組み合わせることで収益は増やすことができます。
スキル
もちろんスマホ一つで撮影して、そのままアップロードをすれば誰でもYouTuberになれます。しかし、よほど話が上手か、人を惹きつける企画力がなければ、動画を編集したり、サムネイルにこだわったりする能力が必要なので、星4。
将来性
Googleが提供しているので、安定感があります。ショート動画(1分以下の動画)での収益化の実装や、ハンドルというメンション機能など、時代に合わせて新しい収益方法や新しい機能の実装が頻繁に行われているので、星5。
タイプ:ストック型
手数料:30%
会員数:23億人
運営会社:Google
3. ストアカ講師
ストアカとは、ストリートアカデミーの略で「”教えたい人” と “学びたい人” をつなぐ、まなびのマーケット」です。最低金額1000円から、直接リアルタイムで講師から学ぶことができます。
誰でも、自分の持っている知識を活かして「先生」として講座を開講することができます。
https://twitter.com/njn0te/status/1506351626654818311
ストアカ講師を目指そう!
既に講師として活動している方には、特におすすめの副業です。また、講師として普段活動していなくても、自分のスキルを直接学びたい人に伝えることで自分自身も知識が定着することができます。
UdemyやYouTubeとは違い、一度つくってしまえば自動で収益が得られる「ストック型」ではなく、ストアカはつくった後も収益を得るために時間を割く必要がある「労働型」です。ストアカは、まずは講座を企画して、講座を見てもらうための文章とサムネイルを作成して、講座の日程を登録して、購入されたら直接対面かオンラインで講義を行うという「労働型」です。日程を作成しても、必ず予約が入るわけではなく、講座が開催されなくても予約期限が過ぎるまでは日程を空けておく必要があります。しかし、全く知らない人に有料で何かを教えるという機会を自分で作ろうと思うと大変ですが、ストアカを通じて様々な人に講師として出会えるのは、とても貴重な体験だと思います。
筆者は、主にプログラミングやメタバースに関する講座と、「なんでもお悩み相談室」という講座前や講座後にフォローできる講座を出しています。
ストアカのような、自分のスキルを提供する「スキルシェア」の需要は、今後も大きく伸びていくことが予想されています。(市場規模は2025年には約3,350億ドル)
※PwC調べ(https://www.pwc.com/sg/en/publications/assets/the-sharing-economy-jp.pdf)
まずはひとつ、講座を開催してみてはいかがでしょうか。
価格設定
最低金額1,000円から講座を開講できます。
ストアカへの手数料は下記の通り。
オンライン講師として初の生徒に講座を提供する場合:30%の手数料
対面講師として初の生徒に講座を提供する場合:20%の手数料
リピーターや自己集客で講座を提供する場合:10%の手数料
最大10回のコース講座も提供できて、60日以内であれば上限なく価格を設定できます(60日を超える場合は50,000円まで)。
バッジ制度というのもあり、10回以上開催した講師(シルバーバッジ)は「時間制相談」と「カスタマイズレッスン」も提供することができます。
まとめ(考察と正攻法)
収益性 | 難易度 | 将来性 |
★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
収益性
UdemyやYouTubeとは違い、一度コンテンツを作れば定期的に収益が入る(ストック型)ではなく、常に時間を作ってコンテンツを提供する必用がある(労働型)なので、星3。
オンライン講師として初の生徒に講座を提供する場合は30%の手数料ですが、上手く体験講座などを作った後にリピーターとして繋げられれば10%の手数料まで下がるので、やり方次第で誰でも高い収益率を獲得できます。
難易度
講座を受講してもらうために、コンテンツの魅力はもちろんのこと、購入してもらうまでの文章能力やサムネイル作成能力も必用なので、星4。
「占い」や「ビジネス」などの競合の多い分野だと、既にたくさんの講座が存在するので、文章能力やサムネイル作成に自信がない人は、競合の少ない分野の講座や学びたくなるアイデアが必要です。
将来性
スキルをシェアするという需要は急成長している副業です。しかし、UdemyやYouTubeに比べると会員数が100万人と少ないです。さらに、常に講座日時を新しく作らなくてはいけないことと、一般的なスキルだと競合が真似してきやすいので不安定さもあるため、星3。
タイプ:労働型
手数料:10 ~ 30%
会員数:100万人
運営会社:ストリートアカデミー株式会社