学園祭用のLINEbotを作ることになった経緯
筆者(ナカジョウ)は、明聖高校の中野キャンパスで週に2~3回ほど授業をしております。
その明聖高校では、毎年の学園祭では紙の決済をしています。
そんな折、校長先生(キャンパス長)から
「これ紙じゃなくて、LINEでできひん?」
と言われまして。
(わたしの過去のYouTubeにあげた動画を活用すれば一瞬で実装できるぞ・・・)
と思い出し、すぐに見積書をいただき、学園祭用の会員証&決済機能付きLINEbotをつくり始めました。
ちなみにこちらの動画の元ネタは、スペシャルマンさんの内容なので、スペシャルマンさんに許可を取って、プログラムを使わせていただきました。誠にありがとうございます!
https://qiita.com/specialman9999/items/348fe82abc08218e9fc4
実装
8割くらいコピペで実装させていただいたので、ほぼ1日でリリースできました。
▼ 完成した MeiPay @中野キャンパス
https://lin.ee/2LEgToe
(予想通り)好印象で、先生たちからも
「スゴい!!!!!」
と言っていただきました。
動画との変更点
スペシャルマンさんの内容を全部お借りしても大丈夫そうでしたが、ここからは、わたしなりにアップデートした点を記載いたします。(記事の本題になります。)
リッチメニュー
リッチメニューに「会員証」、「フロアマップ」、「催事CM」、「委員長に質問」、「投票ページ」を追加しました。
ちなみに、このリッチメニューは生徒さんが作成しました。同様に、アイコンも生徒さんが作成しています。
フロアマップの画像も、催事CMの動画も、生徒さんが頑張って編集しました。
こういうクリエイティブ部分に生徒さんが関わるというのも、とても良いなぁと思っていますし、良い思い出になっていれば嬉しいです。
投票機能
各クラスや部活動で出し物などをおこなっていたので、開催期間にだけ投票できる仕組みを作成しました。LINE自体にIDがあるので、同じ人が複数回投票することもできないように実装しました。
ClaudeでAIが返答
何かLINEで質問すると、実行委員長が回答してくれます。
これは、ClaudeのAPIを使用しています。
ClaudeのAPIを使ったLINEbotの開発方法は、別の記事に書いてますので、気になる方は別の記事『Claude × LINE』をご覧ください。
今回の学園祭では延べ500人ほどLINEに追加していただき、ClaudeのAPIが使用されたのは1日で1000通ほどでした。また、API費用も実装期間のテストも含めて全体では数百円ほどでした。
どれだけ作り込むかや、荒らされないかにもよりますが、思ったよりもAPIの使用料金が掛かりませんでした。(よかった〜笑)
Claudeを今回は選定した理由
もしかしたら今後、プログラムも生徒さんが書くかもしれないなと思い、クレジットカードの登録が必要なChatGPTやGeminiではなく、ユーザー登録だけで初めからAPIが使えてしまうClaudeを選びました。
売上ランキング機能
アドミンのワードだけでなく、レジ担当用のワードを何個か用意しました。
レジ担当は、マネーを追加することはできず、マネーを使用することだけができるように実装しました。これは、生徒さん同士でマネーを追加し放題になってしまうことを防止するためで、アドミンアカウントを受付において、先生だけがマネーを追加できるようにしました。
また、レジ担当ごとにデータを貯められるので、売上ランキングとして競わせることもできました。
これは、中々ナイスなアイディアでしょう?
その他
登録するときに確認のメッセージを追加したり、学園祭終了間際でも投票がまだの人にはpush通知を送ったり、誕生日の人には誕生日メッセージを送ったり、など細かい機能も実装しました。
他にもまだ本当に細かい機能を足した気もしますが、ここでは割愛します。思い出したら追記します。
別の校舎でも実装
明聖高校は中野キャンパス以外にも、千葉に本校があります。そちらでもこの度ほぼ同じ内容で実装しました。
最初のユーザー登録で誕生日の入力がAndroidだと入力に時間がかかるとのことで、その部分を取り除いたり、リッチメニューを押した時のフロアマップ、CM、実行委員の名前や中身の変更、投票ページの内容を変更しただけなので、9割ほど中野キャンパスの時と同じ機能で実装しました。
とても喜ばれました。来年も使ってくれるそうです。
スペシャルマンさん、誠にありがとうございました!
今後の改善点
200人までしかプッシュメッセージ送れない
投票終了30分前でも300~400人くらいの方が投票してませんでしたので、直前に投票していない人にプッシュ通知を送信。その結果、数十人はすぐに投票してくれました。
しかし、200回/月以上個別にメッセージを送る場合は、課金(5000円/月)が必要です。予算がまだあれば、予算に余裕があれば来年は実施してみたいです。
https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/
電波の問題
学校は電波障害のテストなどを回線側でおこなっていないと思うので、教室ではレジの機能がたまにできなかったとのこと。これは、レジ担当の人が廊下側に立ってもらうことで解決できたみたいですが、学校の電波はどこが入ってどこが入らないかは先生たちで事前に確認したほうが良さそうです。
他にも細かいプログラミングの方で修正したい箇所が結構あるので、その辺も変えられたらなと思います。
さいごに
学園祭は、実際のお金ではなく、独自に紙とかで対応している学校が多いと思います。
ぜひ、御校でも学園祭用の決済機能付きLINE公式アカウント、つくりませんか?
▼お気軽にご連絡くださいませ
nj@tsfcm.dev
また、今年(2024年)の年末に、弊社(株式会社TeaBreak)としてお茶を販売しようと思っておりまして、そのクラウドファンディングも実施予定です。ぜひ、わたしのTwitter(自称X)をフォローしておいて、クラウドファンディングのツイート(投稿)にいいねやシェア、ましてやご支援などしてくれたら、とっても嬉しいです!
最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
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