Swift Playgrounds を触ることになった経緯
筆者(ナカジョウ)は今年(2024年)から、藤村女子中学校というところでAIなどテクノロジーに関する教員をしておりまして、プログラミング学習ツールの一個にSwift Playgroundsを採用しました。「目指せiOSアプリを公開」としてやらさせていただいてます。
そこで、私自身SwiftでiOSアプリを公開したことはありますが、Swift PlaygroundsでiOSアプリを公開したことはなかったし、そもそも中学生がiPadだけで公開までできるのは、それは凄いことだと思い、この度2024年度のSwiftのアドベントカレンダー17日目の記事として授業内容を共有させていただきます。
中学生のお子様を持つ親御様やプログラミング教育に関わる人の何かのお役に立てれば幸いです!
コーディングを始めてみよう
まずは一番最初にやる定番の「コーディングを始めてみよう」からスタートです。
コマンドを使おう
Scratch を代表とするプログラミング学習ツールはブロックを使って組み立てていきますが、SwiftPlaygrounds はいきなり関数を実行するところからスタートします。
実際に、まだ apple も書けないし読めない中学生が、解説なしでもとりあえずやらせてみれば、予測変換で下に出てくるので、ほとんどの人はできていました。
さらに解説を丁寧に行えば、1日でここのステージは全員すんなりクリアしていました。
ループを使う
「コーディングを始めてみよう」を始めていくと、最初の難関がこの「ループ」。
number
のところに数字を入れないと動かないので、まずはそこに 1 を入れてもらうところから始めました。
勘の良い生徒は 2 や 3 にして繰り返し処理だと気づけますが、半数は思考停止しているか間違った書き方をしていました。なので、ここは丁寧に下記のスライドを使って解説しました。
スイッチを調べる
ループを覚えた後に出てくるのが、この「スイッチを調べる」。
ここさえクリアできれば、あとは自分でなんとかできると思うので、ここまでを丁寧に解説する必要があると思います。
私は下記のスライドで、「もし先輩がいたら挨拶、もし先生だったら黙る、それ以外の時は読書」というスライドを作って解説しました。
ここまで解説できれば、あとは続きをやっていけば「関数」の解説なども出てきますが、そういうのは宿題にしつつ、「コーディングを始めてみよう」以外にもたくさんのプレイグラウンドが用意されているので、そっちに移ってもらい、実際にアプリを解説して行った方が生徒さんも面白いと思ってくれるのではないかと思っています。
※時間がたっぷりあるなら、「コーディングを始めてみよう」をどんどん先に進めていくのも良いと思います。
その他のプレイグラウンド
上のiPadのスクリーンショット画面のように、じゃんけんや海賊ゲームなどが既に用意されていて、さらにそのゲームの作り込みができたり、ゼロから自分でアプリ開発をすることもできます。
キーボードやマウスや、Xcodeが欲しくなるかもしれませんが、生徒がそういうのを欲しくなってくれれば、このSwift Playgroundsの授業は成功なのかもしれません。
さいごに
現在、学校はDX補助金として数千万円の補助金が申請すればもらえると思います。
もちろん設備を整えることも良いと思いますが、既に配っているiPadに入っている無料のアプリ「Swift Playgounds」を使って、DX関係の授業をしてみてはいかがでしょうか?
もし教える講師がいらっしゃらなければ、ぜひ、わたしにご依頼していただけると嬉しいです!
▼お気軽にご連絡くださいませ
nj@tsfcm.dev
また、今年の年末に株式会社TeaBreakとしてお茶を販売しようと思っておりまして、そのクラウドファンディングも実施予定です。ぜひ、わたしのTwitter(自称X)をフォローしておいて、クラウドファンディングのツイート(投稿)にいいねやシェア、ましてやご支援などしてくれたら、とっても嬉しいです!
最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
「ChatGPT API × LINE」Udemy講座を販売中
OpenAI社のAPIを使ったLINEチャットボットの作り方のUdemy講座を公開中!
まだChatGPTのAPIを使って生成AIアプリ開発をしたことがない方はもちろん、非エンジニアの方にも分かりやすくプログラミングの基礎から丁寧に2時間半かけて解説しています。是非Udemy講座も併せてチェックしてご受講いただけると幸いです!