社会問題や地域の課題を解決したい! と思っても、まずは何からすれば良いか分からない人が大半ではないでしょうか。1人で悩んでいても、誰かに話したり行動したりないと、中々前に進むことは難しいです。
当スクールの開校前、2019年の夏も終わる頃、静岡県伊豆下田の地域課題を解決するべく、1泊2日の合宿をしました。その時に、地域にこそ「社会派エンジニア」が必要で、そこに集まる仲間の重要性について感じたことがあるので、記事にしたいと思います。
▼実際に伊豆下田の駅前に店を持つ店長との対談が、フジテレビの「FNN Live News α」という番組で取り上げられました。
とにかくきっかけが大切
NPOや地域コミュニティでボランティアすることは、きっかけ作りには有効です。また、ランサーズやクラウドワークスのようなクラウドソーシングサービスを利用すると、仕事として地域課題や社会問題の貢献に関わることができます。
今回も、ランサーズの新しい働き方LABと、「自分らしくをもっと自由に」をコンセプトとしたLiving Anywhere Commons(LAC)との共同企画、【1泊2日@伊豆下田】地域課題解決ワーケーション(滞在参加費無料!)に興味をもち、参加しました。
「活動拠点をたまには変えて、東京から遠い場所で働いてみたい」
「自分のスキルを、社会問題や地域の課題を解決するために使いたい」
「フリーランスとして活動している方の話を聞いてみたい」
そんな普段漠然と思っていた願いが叶う募集内容の企画で、地域課題解決ワーケーションには真っ先に応募しました。
仲間との出会い!クリエイター同士が生み出す極上の環境での自己成長
偶然ながらも尊い一期一会が、今回のワーケーションにはありました。
普段出会えないクリエイターの方々との出会いは格別です。お互いが良い刺激を与え合い、とても濃い時間がそれぞれの自己成長につながったと思います。
そんな2日間の内容を少しでもご紹介できれば幸いです。
超スピード感! 初日はチームで企画からプロトタイプ作りまで行い、クライアントへ提案
初日は、地元で働く商店やNPO、市役所の方が
・伊豆下田という街にはどんな課題があるのか
・これから伊豆下田を発展させるために考えるべきことは何か
を、具体的に示してくれました。
また、話を聞くだけでなく、実際に現場はどうなのか、足を運んで課題を実感しました。
現地調査後はLACに戻り、課題の中で自分たちの最も関心のある課題を共有しました。
そして2つのチームに別れてさらに共通点を見つけ出し、参加者の知見を活用した解決策のプレゼンテーションを行います。
私たちのチームは伊豆下田が海抜33mで津波リスクがあると知り、災害意識の向上を図る「Tsunami 33」というアイディアを考えました。
津波リスクのある場所のマンホールに番号を書くことで災害を予防し、それをビンゴゲームとスタンプラリー化して観光客にも楽しんでもらおうというものです。
発表後、NPOに務める岡崎さんに関心を持っていただき、実現に向けて具体的な話まですることができました。アイディアの企画から直接クライアントに提案まででき、実現性の高さを感じました。
一般的に企業間だと企画から提案まで長い期間がかかり、伝える方法もプレゼンテーションのみになってしまうと思います。
しかし、フリーランスの方々はそれぞれスキルを持っているので、そのスキルを生かして短期間でプロトタイプまで作って提案することが可能です。
改めてプロトタイプの重要性を学ぶとともに、フリーランスの方々の可能性を感じることができました。
その後、美味しい伊豆下田のお酒と料理を食べ、1日を終えました。
課題の深掘り! 最終日は個人のスキルを活かしたクライアントへの提案
2日目の朝。
眠い目をこすりながら、LACにある広場で全員が集合し、昨日の地元住人の働く方々の課題を改めて共有します。
自分のスキルを活かせば何ができるのか洗い出し、その実行に向けた決意を個人個人が発表しました。
各個人の発表が終わったら、共通点を見つけてチーム編成を実施。最後のプレゼンテーションに向けてチームごとに話し合い、解決策を考えました。
私たちのチームが考えたのは、「フロント」という駅前のお土産屋さんの集客に関しての解決策です。
チームの個性を生かした「ウェブサイトの改善」を軸に考え、実際に店舗まで何度も足を運び、お店の責任者とディスカッションをしました。
幸いにも、今回このワーケーションに参加したメンバーがライターの方が多かったため、そこも大きく活用し、また今後LACに来られるライターさんも協力できるような提案をしました。
お店側はウェブやインターネットに馴染みが薄く、細かな提案まではできませんでした。
しかし、少しずつ既存のサイトを改善することで今まで取り込めていなかった見込み客が増え、集客に繋がることをご理解いただけました。
ウェブやインターネットに対する馴染みの薄さは、どの地域でも同じ傾向にあると思います。
伊豆下田には2日という短い間しかいませんでしたが、お店が売りたい商品や有名な商品においても、店側にとってメリットにならない情報や間違った情報が広まってしまっているように感じました。
地域課題を解決するうえで、ウェブやインターネットの知識を高めることはおすすめです。
フリーランスのスキルを通じて地域課題を解決できることは、伊豆下田だけでなく全国各地でまだまだあるように実感しました。
田舎は仕事の宝庫。 自ら足を運んで新しい仕事を創出
今回の地域課題解決ワーケーションに参加することで、自分のスキルがどのように地域の課題に貢献できるのかだけでなく、その場に集まった他のスキルを掛け合わせ、チームとしてどのように貢献することができるのかを学べました。
活動して提案していた中で、地元住民の方に、こんなことを言われました。
「田舎にもまだまだやれることがたくさんある」
フリーランスの個々のスキルや知見を活かすことで、まだ眠っている田舎の魅力を掘り起こし、田舎に新しい仕事を生み出すことができることを、地元の方から直接言われ、実感しました。
田舎で仕事が失われることを考えるのではなく、むしろフリーランサーが盛り上げていけることってまだまだたくさんあるな、と感じました。
LACを活用し、そこに集う方々とそこで働く方々と話すことで、新しい案件に繋がったり、新しいスキルを獲得できたりする可能性が広がることを実感しました。
今後、仕事の幅を広げたいと考えている方にも、とてもおすすめできる企画です。
「また来て欲しい」
地域の人からそう言ってもらえたので、LACには個人的にも再び訪れたいと思っていますし、可能性を感じています。
TSfCMスクール生も、全員「田舎に合宿!」
東京から田舎の地域に行ってみて、エンジニア以前にITスキルを知っている人が本当に少ないように感じました。それをチャンスと捉え、田舎にこそテクノロジーやエンジニアリングの知識を持った人たちが訪れ、地元の方と一緒に課題解決していくことが今後とても重要で、それはとてもやりがいのある事だと思います。
当スクールでも、カリキュラムの中で、実際に地域課題を解決するための合宿を行っています。
地域の課題を目で見て肌で感じることで、自分の学んだスキルとこれから学ぶスキルがどのように社会にとって役に立つかを明確にすることができます。
ぜひ、まずは当スクールの体験説明会にお越しください!